情報番号7013うつ病について


医療法人耕仁会 札幌太田病院
担当医


Q; こちらでは、うつ病について、お話を伺います。
先生・・、うつ病の人は多いのでしょうか・・?



A; はい・・。近年の社会構造にも原因があるかと思いますが、WHOでは、人口の3%〜5%くらいの人がうつ状態にあると推定しています。これを我が国に当てはめると、360万〜600万人くらいの人が、うつ状態であることになりますね。

うつ状態は、躁うつ病で周期的に来るものや、更年期うつ病、心因性うつ病などがあり、男性では30才台から徐々に増加し、働き盛りで責任を持たされる年代がピークとなります。一方、女性では20才代と、更年期と重なる40才代にピークがあり、初老期以降でも増加の傾向にあるようです。



Q; どの様な症状があるのでしょうか・・?



A; 初期には、いつもより早く目が覚めて、陰気な感じがする、新聞やテレビをみる気にならない、仕事に集中できず自信も失う、人に会うのがイヤになる、孤独感や不安でイライラする、寝付きが悪く睡眠も浅い、などの自覚症状があります。

そのほか、厭世的な気分や涙ぐみやすくなったり、テレビも面白くなく、主婦では育児や家事に手が回らなくなったりしますが、こういった症状が数週間以上続くとしたら、うつ状態の疑いがありますね。 また身体的には、体重減少、頭が重かったり痛い、倦怠感、性欲や食欲の減退などがみられ、 このような身体症状だけ目立つのを、仮面うつ病と呼ぶことがあります。



Q; 原因はなんでしょうか・・?



A; 最近の都市化社会、核家族化、家事の省力化、余暇時間の増加、生き甲斐の喪失など、社会的な背景から来るストレスの増加が考えられます。 また、遺伝的素因・性格傾向のほか、失恋、離婚、失業、定年退職、昇進などからくる心理的社会要因も考えられ、内科の病気や老化も原因となります。

治療は、投薬と精神療法が不可欠で、原因となるストレスへの対応などで、大半は数週間以内に改善されますが、 初期症状は気が付かないことが多いので、 周りの人もよく注意し、早めに専門医に相談して欲しいと思います。



Q; ありがとうございました。




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