喘息について
医療法人社団 大道内科・呼吸器科クリニック
院長 大道 光秀先生
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こちらでは、気管支喘息、特に大人の喘息について、
大道内科・呼吸器科クリニック/院長/大道光秀先生にお話をお伺い致します。
先生、喘息というと子どもに多いものと思っていましたが、大人にもよく見られるのでしょうか・・?
はい・・。喘息というと小児喘息が有名で、大人についてイメージする方は少ないと思いますが、成人の喘息は近年増加の傾向にあります。喘息発作は呼吸困難を伴うものが多いのですが、最近では「咳喘息」といって、呼吸困難を伴わずに咳だけが続くものも増えてきています。
喘息はどのような症状があるのですか・・・?
喘息の主な症状にはいくつかありますが、代表的なのが呼吸困難です。夜間や早朝に起こりやすく、日中でも何かの刺激や運動などが引き金となって起こります。また、運動時に息切れが起きたり、呼吸するたびに喉や胸がぜいぜいと鳴る喘鳴という症状のほか、胸が重苦しい、痰がつかえた感じがする、そして、長く続く咳などが喘息の主な症状です。
咳や喘鳴、胸の不快感などは夜間から早朝に強まり、咳は運動時にも多く出ます。喘息は、症状が軽いうちに治療を始めると悪化を防ぐことができますが、軽いからと言って放置しておくと次第に悪化して、お薬が効きづらくなります。
喘息を起こす原因は何でしょうか・・?
根本的な原因はまだよくわかっていません。喘息は気管支の慢性的な炎症性疾患で、患者さんの多くは家族の方に喘息やアレルギーの人がいることから、遺伝的素因が関係していることがわかっています。
喘息の患者さんは、正常な人に比べて気管支が大変過敏です。喘息発作を引き起こす物事を誘因とか憎悪因子とか言うのですが、過敏な気管支がこのような誘因物質に出会うと、痙攣や収縮したりして、発作を引き起こすのです。
誘因には次のようなものがあります。 まず、アレルギーの原因物質として、犬や猫、小鳥などペットの体液やふけ、毛などで、そのほか、ハウスダスト、昆虫類の糞や死骸、雑草、花粉、カビなどがあります。また、非特異的な憎悪因子として、タバコの煙、各種の臭い、排気ガスや大気汚染、感冒、運動、天候や気温の変化、冷房、そして人によっては解熱鎮痛剤やある種の高血圧治療薬なども憎悪因子となったりします。
治療はどのようにして行うのでしょうか。
はい・・、喘息の治療薬は昔に比べるとかなり良くなっていて、たまに軽い発作が起こる程度なら、気管支拡張剤の吸入のみでコントロールできます。毎日、咳や息苦しいのが持続する場合は、吸入ステロイドを中心にテオフィリン製剤や抗アレルギー剤などの薬でコントロールします。ひどい発作の場合は、点滴やステロイド剤の内服で治療しますが、長い目で見ると副作用があるので好ましくありません。
それに比べると吸入式のステロイド剤は副作用も少なく、喘息発作のコントロールには非常に効果的なものです。
この病気を完全に治すことができるのでしょうか・・?
そうですね・・・、現状では喘息を根治する事はできません。 ただ、早いうちに治療すれば、症状を完全にコントロールすることができますし、再発する可能性はあるものの、一部の患者さんは完全に治療を中止することもできます。
一方、喘息の症状を放置しておくと、慢性の炎症のため気管支が細くなり、低下した機能が回復しなくなります。このような状態ですと、治療を中止できないばかりか、治療をしても症状を十分に改善するのが難しくなります。
喘息は、早いうちから適切な治療を受けることが大事なことで、咳や喘鳴など少しでも気になる症状が有れば、呼吸器科の専門医に診て貰うことをお勧めします。
ありがとうございました。
お話は、大道内科・呼吸器科クリニック/院長/大道光秀先生でした。
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